近年ではVRツールを活用して作品の設計を行っています。
本展覧会の作品の中にもVRを活用して制作された作品が多数あります。
VRではスケールや重さという物理法則による制約がありません。
これらから解放され、より自由に制作できる環境は、現代ならではの可能性を与えます。
WA!moto. は現代のテクノロジーと伝統的な彫刻の製作技法を組み合わせて、人の手でとテクノロジーが共存した今の時代でしか作れない作品を作りたいという思想があります。
これは、最終的には作品を鑑賞するのは人間であり、テクノロジーはヒューマンスケールな視点のディレクションがあって初めて有用なツールになると信じているからです。
この展示では、その制作の一部をホログラムで展示しています。
実際に展示されている作品の製作風景も出てくるかもしれません。
これは昨年中国中山市に完成した高さ5.7mの屋外彫刻です。
この作品は最新のテクノロジーを有効活用し、提案、設計、製作、設置までフルリモートで完成した作品です。設計やファブリケーションなど、リモートが故の障壁は逆に作品の抽象化や、Co-productionをより深く考える手助けになりました。
遠くの人々ためにアートワークを考え、現地の人々とディスカッションを重ね、現地の人々が責任を持て製作し、設置してくれたことにとても感銘を受けました。
人々がWA!moto.の作品をの自分自身の作品として愛し生み出せるような取り組みをしていきたいと考えています。
現在も複数のプロジェクトが進行しています。新しい作品の完成にご期待ください。