本展覧会にご来場いただき、誠にありがとうございます。
これまで、パブリックな空間で、言語や文化背景、年代の壁を越えて人々の日常がハッピーになる作品を発表してきました。作品の多くは、駅や公園、オフィスなど、多くの人が行き交う場所に設置されています。
2020年より、パブリックな空間での名義として『WA!moto.』を使ったプロジェクトをスタートしました。
WA!には「驚き」や「和(なごむ)」「輪(circle)」など、様々な意味が込められています。
本展は 『What’s WA!moto.!? パブリックアート ヒューマンスケール あなたとわたし』 と題し、これまでの作品や新しい作品のプラン、作品以外にもVR空間での制作プロセスなどを展示しています。
私たちにとっての幸福とは何なのか?ヒューマンスケールな都市環境とはどうあるべきか? パブリックアートは、日常空間で人々に問いかけます。
ここ、旧三井物産ビルは、日本最初の鉄筋コンクリート造ビルです。 この建物も、111年間、横浜の人々の日常を見つめてきました。 そのような歴史的建造物の一画が、芸術表現のための場所として大切に利用されていることに、大きな感銘を受けています。
本展は、作品と同色の黄色いQRコードをスキャンすることによって、WA!moto. の思考に触れていただける構成です。 大切にしている「幸福観」や、制作中の思考の一部をのぞき見ていただければと思います。
会場を区切るタペストリー(大きな布)は、私たちのスケールについて考えさせてくれる仕掛けです。くぐったり、タペストリー越しに作品を鑑賞したり、楽しみ方は自由です。 あなたと作品のスケールについて、自由に考え、感じてみてください。
ゆっくりとご高覧いただき、作品・空間との対話を楽しんでいただけますと幸いです。
本展の開催にあたり、数多くの方々より多大なご協力をいただきましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。